請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 3441 件名 輸入食品の残留農薬等の検査を強化するための検査員の大幅増員に関する請願
要旨  日本は二〇〇一年に外国産冷凍野菜を七二万トン、輸入野菜全体の四分の一も輸入しており、その大半が中国産、アメリカ産である。中国冷凍野菜を農民運動全国連合会の分析センターが調べた結果、基準値を超えた残留農薬が発見され、社会的に大きな問題となった。また、アメリカではジャガイモを長期保存し、芽が出ないように成長ホルモン剤を使用することが許されているが、スティック状に切って日本に輸入すれば加工食品として検査の対象から除外されている。検査もされず輸入された野菜を、知らないまま食べているのが実態である。一九九五年の食品衛生法改正で、安全性の確認されていない食品添加物を認め、残留農薬の基準も外国に合わせて緩和したこと、輸入手続段階の検査を廃止し、モニタリング検査だけにしたことなどがこうした事態を招いている。食品衛生監視員は全国三一か所の検疫所にわずか二八六人、一六万件もの輸入食品の届出がある横浜検疫所には一一人しか配置されていない。国民の食の安全を守るため、輸入食品の検査の見直しと国内での検査体制を抜本的に拡充することを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、輸入食品の残留農薬等の検査を強化するために、検査員を大幅に増員すること。

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