請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 2987 件名 障害者の介護・福祉制度の利用における親・家族負担の撤廃に関する請願
要旨  政府においては障害者基本法の成立を始めとした関係法・制度の改定や「障害者プラン」の策定など、これまでにない施策が推進されてきた。こうした中で、障害者の自立への条件が少しずつ広がってきている。しかし、介護保険制度は、わずかな年金からも保険料が徴収され、要介護認定で判定されなければ保険料を支払っていてもサービスは受けられない。しかもサービス利用に当たっては、一割の利用料の負担、認定以上のサービスが必要な場合は全額自己負担など、障害者の自立と親・家族の不安が解消されるどころか、これまで以上の介護負担と費用負担が押し付けられている。取り分け、成人した障害者本人が利用するサービスであるにもかかわらず、本人だけでなく親・家族からも利用料を徴収するのか納得できない。このことは、自立を目指す障害者の人権を侵害しているだけでなく、親・家族の生活をも圧迫している。施設費用徴収金制度における親負担の撤廃を既に実現しており、このことをすべての介護・福祉制度に適用することを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、障害者の制度利用における親・家族からの利用料徴収は、自立を目指す障害者の人権を侵害するものであり、早急にやめること。

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