請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 2848 件名 戦争協力拒否に関する請願
要旨  戦争が起きれば、今までの生活は破壊され、自由を制限され、自分と愛する人の命が奪われる。日本が引き起こした侵略戦争により、アジアと日本の人々のあらゆる権利と自由が制限され、多くの掛け替えのない命が奪われた。特に若者の未来ある命が、戦場で失われた悲劇は二度と繰り返したくない。人間にとって生命や権利はすべて平等のものであり、他人が奪うことができないものである。戦争やテロが無実の人の犠牲を生み出し、憎しみと悲しみを広げている様子を目の当たりにし、大きなショックを受けた。戦争による新たな犠牲と悲しみを生み出すおそれのある有事法制がつくられると、自衛隊が海外で武力攻撃を行えるようになり、さらに、日本国民がその戦争に強制的に協力させられるのではないか心配している。日本は第二次世界大戦などの悲惨な体験を経て、平和な世界をつくるために、憲法第九条を定め世界に二度と戦争を起こさないと誓った。戦後、日本が一度も他国と戦争をしなかったのは、憲法第九条を大切にしてきたからである。日本が憲法第九条を持ち、世界の国々から注目されていることは誇りである。今、国際社会では、紛争に対して武力ではなく、平和的な話合いによる解決を求める流れが大きくなっている。日本政府は憲法第九条の国際紛争を武力によって解決することを永久に放棄するという精神に基づき、世界から戦争やテロをなくすために先頭に立つことを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、あらゆる戦争協力を国民にさせないこと。
二、日本政府は憲法第九条をいかし、世界の先頭に立って戦争とテロをなくすために行動すること。

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