請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 2808 件名 戦争体制をつくる有事法制反対に関する請願
要旨  憲法前文の平和に生存する権利は、日本だけでなく全世界の人々の普遍的な権利である。その実現のため、憲法第九条は不戦と戦力の放棄を宣言している。しかし政府は、日本を武力攻撃する国があるとは考えられないのに、戦争を想定した有事法制を制定しようとしている。それは米国が主導する戦争で、自衛隊と米軍が合同して日本全域で戦闘行動を自由に行い、土地も家屋も施設も作戦に使い、暮らしに必要な物資を取り上げ、病院や陸海空の輸送や土木建築や通信や物資・食料の生産・販売など、数多くの部門で人々を命令によって戦争協力に動員するという戦争体制づくりにほかならない。このような戦争体制がつくられると、憲法が保障している人身の自由や生活権、移動・居住の自由、労働者の権利、財産権などが失われ、戦闘に巻き込まれて生命を奪われ、他国の人々の生命を奪うことにもなる。米国が進める戦争による平和政策に反対し、日本がそれに協力・参戦することを認めない。不戦・非武装と基本的人権、主権在民を掲げる憲法をいかすことを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、日本に戦争体制をつくり、平和と基本的人権と生命を脅かす有事法制を制定しないこと。
二、政府と国会は、海外の戦争への参加や武力行使をやめ、日本の社会を軍事化しないこと。
三、いかなる国際紛争も平和的に解決し、大幅軍縮と相互信頼をアジアで推進し、非軍事の国際協力に徹して、これ以上の戦争の惨禍をだれもが被らないようにするために全力を注ぐこと。

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