請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 1856 件名 健康保険本人の医療負担割合の二割への引下げに関する請願
要旨  昨年一〇月からの老人医療における一部負担定率一割実施に続き、この四月から健康保険本人三割負担が実施された。相次ぐ負担増は、全国で受診抑制と健康被害をもたらし、現役労働者も含めて極めて深刻な事態を拡大することは必至である。三割負担の実施をめぐっては、日本医師会・歯科医師会・日本薬剤師会・日本看護協会がこぞって反対の声をあげていることを始め、多くの団体・個人が健保本人三割負担の四月実施凍結を求めて請願署名を提出している。さらに、二二の道府県議会を含む四〇〇を超える地方議会で凍結・延期を求める意見書等が採択され、毎日新聞の世論調査(三月三日)でも「三割負担の凍結・見直し」「三割負担反対」が合わせて六九%にも上っている。国会においても、野党四党共同で「三割負担実施の凍結を求める法律案」が衆議院・参議院それぞれに提出され、四月には、改めて「健康保険法等の一部を改正する法律案」(本人三割負担を二割に引き下げる法律案)が衆議院に提出された。社会保障制度の根幹を成す医療制度の後退は、国民生活に多大なダメージを与えるとともに、今日の経済状況の下で、暮らしの将来不安を拡大するものにほかならない。生活はもとより、生命さえ危うくする医療改悪に反対する国民の切実な声、圧倒的な三割負担反対の声を踏まえ、国民生活改善、景気回復のためにも医療充実を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、健康保険本人三割負担を二割に引き下げること。

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