新件番号 | 1607 | 件名 | いかなる修正もすることなく、心神喪失者等医療観察法案を廃案にすることに関する請願 |
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要旨 | 政府はさきの国会において、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律案」に修正案を提出、審議を強行し、一二月一〇日衆議院本会議で採決した。この「心神喪失者等医療観察法案」は、殺人、放火、強盗、強姦(ごうかん)、強制わいせつ及びそれらの未遂又は傷害に当たる行為を行い、心神喪失又は心神耗弱であるとして不起訴処分、無罪判決ないし執行猶予判決を受けた人に対し、「再犯のおそれ」を理由に特別な施設へ強制的に入所させ、隔離収容しながら強制的に治療を受けさせるもので、その期間も上限も定めがない。修正案は小手先のものであり、再犯予測を前提に、ただでさえ貧困な精神医療を司法の下に組み敷き、社会防衛の道具におとしめようという本質は何ら変わっていない。この法案は再び継続審議となり、参議院において審議されている。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、いかなる修正もすることなく、「心神喪失者等医療観察法案」を廃案にすること。 |