請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 771 件名 北方領土返還促進に関する請願
要旨  五〇年余りにわたり歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島の一括返還を求め推進してきた北方四島返還要求運動は、元島民を始め、青年、婦人、労働団体などが連携・連帯して、政府の基本方針に沿って国内外に向けて返還要求の正当性を訴え続けてきた。多岐にわたる運動の一環として、署名活動を行ってきた。国内運動はもとより、ロシア人に向けて北方領土問題の理解を得る活動を行っており、日ロ間の幅広い民間交流を進めているが、署名のことを話すと日本国民の北方領土返還を求める総意を理解してもらえる。また、北方四島ビザなし相互交流を通して、島々に在住するロシア人と友好と信頼関係が築かれ、北方領土問題の理解を得られるようになってきた。択捉島と得撫島の間に国境線が引かれ、我が国に北方四島の主権を回復し、日ロ両国間に平和条約が締結され、両国間に真の友好と平和と信頼関係を構築して、互いに良き隣国として世界の平和と安定に寄与できることを切望している。去る二月七日「北方領土の日」に開催した北方領土返還要求全国大会では北方領土返還・四島交流促進議員連盟が近々発足するとの報告があった。北方領土返還要求署名は、既に七、三九〇万人に達しており、この数は北方領土返還要求が日本国民の総意であることの確たる証(あかし)である。
 ついては、北方四島の返還実現を目指し、断固たる決意の下で国政に当たるとともに、ロシアとの交渉は領土問題を解決し「日ロ平和条約」の締結に向け、焦ることなく粘り強く着実に続けられたい。

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