請願

 

第156回国会 請願の要旨

新件番号 542 件名 パーキンソン病患者・家族の療養生活の質向上(QOL)に関する請願
要旨  パーキンソン病患者は、早急な原因究明と治療法の確立を信じて闘病生活を送っている。しかし最近の不況で若年性患者は職を失い、高年者は医療費の定率負担の導入や介護保険の実施に伴う利用料の負担に加え、高額医療費の最高限度額も引き上げられ、多額の出費を余儀なくされている。来年度から介護保険料の引上げが確定している。そのうえ物価スライド制による年金の引下げで、収入は減り、支出は増える一方である。パーキンソン病患者は、その複雑な病状から多種多量な薬の服用に頼っている。このため一部施設から「パーキンソン病患者お断り」といった事態も出ている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、特定疾患の認定審査に当たっては、医師がパーキンソン病と診断し、投薬を開始した段階で特定疾患と認定すること。
二、パーキンソン病患者は多種多量の薬を服用する。薬価は西欧諸国と比較して数倍高いので、薬価基準を引き下げること。
三、介護老人保健施設では薬剤費などは施設負担となっている。介護保険でパーキンソン病患者が入所する場合、施設に薬剤費相当分の助成を行うこと。
四、介護保険の審査に当たっては、パーキンソン病患者特有の「ON・OFF現象」のあることを調査員に理解させること。
五、難病患者の解雇を規制し、若年性患者の自立のために在宅でできる仕事を開発すること。

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