請願

 

第155回国会 請願の要旨

新件番号 1086 件名 子供の願いを大切にし、豊かな教育を進めるため、教育基本法を変えるのではなく、今こそ学校や社会にいかすことに関する請願
要旨  子育てに悩む親たちや、多くの市民が今の教育を良くしたい、子供たちが生き生きと学べる学校にしたいと望んでいる。そんなとき、文部科学大臣が教育基本法の見直しを中央教育審議会に諮問した。しかし、子供たちが学習でつまずいたり、様々な問題を起こしたりするのは、教育基本法に欠陥があるからではない。平和で民主的な日本をつくることを定めた憲法と、その理想を実現するために教育の目的や方針を定めた教育基本法の精神が、学校教育や社会にきちんといかされてこなかったことこそ、基本的な要因である。中央教育審議会の委員の中からも、「問題は基本法に書いてあることが、行われてこなかったことだ」という意見も出されている。また、多くのマスコミからも、「見直しは慎重にすべき」「教育基本法の改定は憲法改正への道を開く政治的意図がある」と指摘されている。国民は、教育基本法や子どもの権利条約をよりどころに、すべての子供たちが教育を受ける権利を保障され、平和で民主的な社会の担い手として育つことを願って努力してきた。今、子供たちが安心して学校に通い、のびのびと勉強し、個性を開花させることができるように、授業料など教育費の負担軽減や少人数学級の実施などを進めることが求められている。そのためには、今こそ教育基本法をいかして、国が教育予算を増やし、教職員と父母・市民が協力してより良い学校をつくっていくことが必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、子供たちや国民の声を尊重し、「教育基本法の見直し」をやめ、教育基本法を学校や社会にしっかりいかす施策を進めること。

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