請願

 

第155回国会 請願の要旨

新件番号 824 件名 行き届いた教育を進め、私学助成の大幅増額や国の責任による三十人学級の実現など、教育条件の改善と教育予算の増額に関する請願
要旨  長引く不況が子供たちの生活や学習にも深刻な影響を与えている。このような中で奨学金制度を始めとした就修学援助制度の充実が強く求められている。幾つかの自治体で少人数学級編成が始まった。しかし国からの財政的援助を伴わない自治体独自の少人数学級編成は、財政負担を自治体が担うことになり問題が生じている。教育予算を増額していくことは、教育の充実だけにとどまらず、安心して子供を生み育てていくことのできる社会の実現、少子化対策にもこたえることのできる将来の国づくりにもつながる。憲法・教育基本法に基づくすべての子供たちに行き届いた教育を保障するために、教育予算の大幅な増額が図られることが必要である。日本の教育に占める私学の大きな役割からしても、私学助成の抜本的拡充を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、私学助成の国庫補助制度を守り、私学助成を大幅に増やすこと。
 1 私学への経常費二分の一助成を早期に達成させること。
 2 授業料直接助成を実現すること。
 3 施設助成を実現すること。
二、行き届いた教育を進めるために、小中高校で三〇人学級を早期に実現すること。
三、すべての学校の教職員を増やすこと。
四、教育費の父母負担を軽減し、長期不況下の子供の就学を保障するため、公私立の生徒への就学援助、授業料減免制度、奨学金制度などを充実すること。
五、教育予算をもっと増やすこと。

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