請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 4498 件名 金融トラブル解決のための第三者機関の設置に関する請願
要旨  構造改革の一環として不良債権処理問題が改めて浮上している。不良債権の処理に当たっては、借り手及び貸手の責任を明確にした上で処理のルールを確立することが必要とされており、そのためにも現在発生している金融トラブルを解決するための公的な第三者機関の設置が望まれている。このような中、平成十二年五月に成立した金融商品の販売等に関する法律の審議において「中立かつ公平で簡易・迅速な裁判外紛争処理制度については、利用者保護を第一義とし、業者等に対し自主的な取組みを強く促すとともに、金融審議会の審議結果も踏まえつつ、早急に結論を得るよう、努めること」との附帯決議が衆議院で行われている。しかし、同年九月に設置された金融トラブル連絡調整協議会は、各業界ごとの相談窓口の一本化と、その中での苦情・紛争解決支援のモデルをまとめたにすぎず、金融業界の上位に位置付けた中立かつ公平な紛争処理機関の創設については中長期的課題として先送りしている。社会正義を確保する意味から、また、金融機関の行き過ぎた勧誘行為による個人債務者の多くが高齢者であることから、公的な仲裁・あっせん機関の速やかな設置が求められている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、金融トラブルを解決するための行政型第三者仲裁機関を設置すること。

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