請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 4377 件名 第二十七期中央労働委員会労働者委員の公正な任命に関する請願
要旨  中央労働委員会は、労働組合の推薦による労働者委員、使用者団体の推薦による使用者委員及び公益委員の三者により構成されている。我が国には様々な労働組合が存在しているにもかかわらず、連合(日本労働組合総連合会)が結成されて以降、政府は一貫して連合系組合の推薦する者のみを中央労働委員会労働者委員に任命してきた。現在任命されている十五名の労働者委員は全員が連合系組合の推薦による委員である。それゆえ、連合系以外の組合から不当労働行為の救済並びに紛争のあっせん、調停及び仲裁が申請されても、労働者委員が連合系の委員しかいないのでは多様な組合のニーズにこたえられないのが実情である。こうした偏った任命は、昭和二十四年の労働省通牒(つうちょう)第五十四号「委員の選考に当たっては、産別、総同盟、中立等系統別の組合数及び組合員数に比例させる」に反している。本年十月の第二十七期中央労働委員会労働者委員の改選に当たっては、労働委員会の本来の機能を回復するためにも、また民主主義の少数意見尊重の精神からも、労働省通牒第五十四号に基づく適切な措置が求められている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、第二十七期中央労働委員会労働者委員の任命に当たっては、これまでのような偏った任命の仕方を改め、公正な任命を行うこと。

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