請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 4160 件名 商業捕鯨の早期再開等に関する請願
要旨  一九八二年(昭和五十七年)に国際捕鯨委員会(IWC)において商業捕鯨モラトリアム(一時停止)が採択され、我が国は商業捕鯨の中断を余儀なくされている。しかし、我が国が国際捕鯨取締条約に基づいて行った調査捕鯨により、南氷洋及び北太平洋のみんくくじらについては、資源を減らすことのない持続的利用が可能であることが証明されている。また、最近の調査によると、鯨類は世界の漁獲量の三〜五倍に及ぶ大量の魚類を捕食していることも判明している。この問題については、既に漁業との競合問題が発生しており、我が国の沿岸・沖合漁業にも多大な被害を与えかねない状況である。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、商業捕鯨モラトリアムを廃止し、科学的根拠に基づく捕鯨の再開を図ること。
二、魚類をめぐる鯨類と漁業との競合関係を更に明らかにするため、調査捕鯨の充実強化を図るとともに、我が国の漁業の維持存続に努めること。

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