請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 3245 件名 将来設計を可能とする社会保障理念に基づく医療保険制度改革等に関する請願
要旨  昨年四月から六十〜六十五歳に対する特別支給の老齢厚生(共済)年金のうち、定額部分については支給開始年齢の段階的繰延べが開始され、報酬比例部分についても支給開始年齢が段階的に六十五歳まで引き延ばされることとなっている。また、不測の事態や退職後の生活に備えて蓄えた預金についても利息をほとんど期待できない。このような中、政府は医療費の自己負担の三割への引上げなどを内容とした「健康保険法等の一部を改正する法律案」を提出している。平成九年における医療費の自己負担の引上げにより、生活設計が見直されている中、今回の改正案は余りにも急激かつ大幅な医療費の引上げとなっている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国民が将来設計を立てられるよう、見通しの立つ社会保障の理念を示すこと。
二、制度の設計に当たっては、経済の状況によって大きく変動することがないようにすること。
三、年金・医療・介護の全制度を通じた負担と給付についてあるべき姿を示すこと。
四、右記各項の理念と制度設計に基づき、医療保険制度の給付内容を改めて提示するとともに、国民に納得できる説明を行った上で実施時期を提案すること。

一覧に戻る