請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 2712 件名 ベンチレーター(人工呼吸器)使用者に対する的確な治療システムの確立等に関する請願
要旨  脊髄(せきずい)損傷による重度障害者は横隔膜が動かないことから自力での呼吸が困難であるため、ベンチレーター(人工呼吸器)の使用により呼吸を補助する必要がある。しかし、現在我が国ではベンチレーターを必要とする脊髄損傷者が社会参加するための環境が整備されていない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、ベンチレーターの使用者が的確な治療及びリハビリを受けることができるシステムを確立すること。
二、ベンチレーターの使用者が地域で独立して生活できる社会資源を活用するためのシステムを確立すること。
三、在宅でのベンチレーターの使用者に対する医療的なケア(痰(たん)の吸引・カニューレの交換等)について見直すこと。
四、呼吸器セラピスト及び呼吸器管理者を育成するとともに、医療保険を充実させること。
五、ベンチレーターの使用者が利用できるショートステイを各都道府県に一箇所確保すること。
六、ベンチレーターの使用者の呼吸器加算に係る保険点数(本年四月以降は六、八四○点)の引下げによって、地域における医師及びベンチレーターレンタル業者の撤退が生じていることから、保険点数を従来の七、六○○点以上に引き上げること。

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