請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 2407 件名 有事法制反対及び非軍事の国際協力に関する請願
要旨  我が国に対して武力攻撃が行われるとは考えられないにもかかわらず、政府は戦争を想定した有事法制を行おうとしている。有事法制は、自衛隊及び米軍の日本全域に及ぶ戦闘行動を可能にするとともに、私有地などの使用、暮らしに必要な物資の収用、更には土木建築、通信など数多くの部門において人々を命令により戦争協力に動員するというものであり、米国が主導する戦争における体制づくりにほかならない。このような事態においては、憲法の保障する人身の自由、生活権、移動・居住の自由、労働者の権利、財産権などが著しく失われるとともに、我が国及び他国の人々の生命が奪われることにもなる。また、近隣諸国からは、有事法制を行う我が国が「戦争の準備をしている」と受け止められかねない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、日本に戦争体制をつくり、平和、基本的人権及び生命を脅かす有事法制を行わないこと。
二、政府及び国会は、海外の戦争への参加や武力行使をやめるとともに、日本の社会を軍事化せず、いかなる国際紛争も平和的に解決し、大幅軍縮及び相互信頼をアジアにおいて推進し、非軍事の国際協力に徹して、だれもがこれ以上の戦争の惨禍を被らないようにするため全力を尽くすこと。

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