新件番号 | 2376 | 件名 | 高齢者医療制度改革における患者負担増反対等に関する請願 |
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要旨 | 医療費及び老人保健拠出金の増大により、健保組合は軒並み赤字に陥るなど解散の危機にある。このような中、医療提供体制・薬価制度・診療報酬体系・高齢者医療制度の見直しを中心とした医療制度の抜本改革について、厚生労働省は昨年九月に医療制度改革試案を公表した。同試案は、老人医療費に対する公費負担率の三割から五割への引上げや診療報酬の見直しなど改善された点はあるものの、(一)高齢者医療制度における対象年齢の七十歳から七十五歳への引上げ、(二)患者の窓口負担の二割から三割への引上げ、(三)保険料における総報酬制の導入、など医療保険の収支を悪化させている制度の根幹を改善しないまま、被保険者及び患者の負担増で穴埋めする内容となっており、これでは高齢者の生活を守ることができない。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、高齢者医療制度を改悪せず、現行どおり七十歳以上を対象者とすること。 二、三歳から六十九歳までの患者に対する一律三割負担を行わず、現行制度を堅持すること。 三、自由診療の拡大につながることから、混合診療を導入しないこと。 四、医療情報の公開及びインフォームド・コンセントを確立すること。 |