請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 1683 件名 助産師の職能を活用するための諸制度の環境整備に関する請願
要旨  近年、出産、育児、更年期障害など女性の人生全体にわたるヘルスケアの重要性が注目されている。これらのヘルスケアのニーズに対し、助産師は重要な役割を担う代替不可能な専門職である。しかし、地域の母子保健制度などにおいては保健所や産院などに勤務する助産師が不足しており、また養成学校卒業後の助産師に対する教育及び研修も不足している。そのうえ、予算的な問題を原因の一つとして閉校する養成学校が相次いでいることから、助産師の養成数も減少傾向にあり、助産師数の不足は明らかとなっている。一方、医療制度においては、ほかの職能者で代替可能な業務を助産師が行うなど、助産師の専門職能が活用されていない現状にある。このため、予算や制度の整備が必要となっている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、助産師の養成学校数及び養成数を増やすこと。
二、助産師の育成及び卒業後教育にかかわる予算並びに助産師が活動する環境の整備にかかわる予算を増額すること。
三、助産師の職能を最大限に活用できるよう、地域の保健医療制度、地域の母子保健行政、医療制度を整備すること。

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