請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 259 件名 名護市辺野古における新米軍基地建設反対等に関する請願
要旨  平成九年に行われた沖縄県名護市の市民投票において新基地の建設に反対する意思が表明されたにもかかわらず、同市民投票で拒否された海上基地案の二倍以上の規模に及ぶ米軍基地が、やんばるの森と名護市辺野古沿岸域に一兆円もの税金を投入して建設されようとしている。海兵隊の最新鋭基地の建設は、ASEAN地域フォーラムの開催や南北朝鮮の対話が行われているアジアの平和の流れに逆行するものであり、また、事故や犯罪、騒音被害の増加をもたらし、住民の暮らしを脅かすおそれがある。実際に普天間基地周辺では被害が確認されており、同基地は無条件で直ちに返還されるべきである。一方、建設予定区域は、自然環境の保全に関する指針の評価ランクⅠ(自然環境の厳正な保護を図る区域)に沖縄県が指定しているとともに、絶滅危惧(きぐ)種である国際保護動物のジュゴンの生息環境を保護するよう世界自然保護連合が勧告している自然の宝庫でもある。巨大基地の建設により、豊かな自然が破壊されるおそれもあることから、政府は直ちに環境影響評価を行い、自然へのダメージについて全面的な調査結果を公表すべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、名護市辺野古沿岸域への新米軍基地建設計画を取りやめること。
二、沖縄県から米海兵隊を削減・撤退させること。

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