請願

 

第154回国会 請願の要旨

新件番号 39 件名 食品衛生法の改正及び同法に基づく行政措置の抜本的な整備強化に関する請願
要旨  政府は食品の安全性を確保するために、食品衛生法に基づき食品添加物の規制や農薬の残留基準の設定などを行ってきた。しかし、近年の科学技術の高度化、食品流通の国際化を背景にO‐157や狂牛病の発生、ダイオキシンや環境ホルモンなどによる食品の汚染、遺伝子組換え食品の流通といった食品の安全性にかかわる新たな問題が生じている。このため、消費者の安心をより確保できるものにし、食品の安全に関する問題に対処できるよう、法改正を含めた抜本的な整備・強化が求められている。また同時に、国民の健康や食品の安全性の確保などを行政目的として明確にする必要がある。取り分け、運用過程における国民の参加、情報公開の制度化、天然添加物を含めた食品添加物に対する規制、農薬及び動物用医薬品に対する残留規制や表示基準の在り方については、これまで以上に国民が安心できるよう検討する必要がある。さらに、化学物質や新技術に関する研究及び検査体制の充実も求められている。
 ついては、食品の安全と国民の安心を確保するための行政措置を拡充するとともに、法改正等の措置を早期に検討されたい。

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