請願

 

第153回国会 請願の要旨

新件番号 1239 件名 地域一般医療機関としての国立大蔵病院の存続に関する請願
要旨 一、国立大蔵病院の担っている地域一般医療を継続すること。

   理由
 国立大蔵病院と国立小児病院の統合により、平成十四年三月に国立成育医療センターが開設されるが、厚生労働省の計画によれば、同センターは小児医療分野(成育医療)を中心とした高度先駆的医療を担うこととなっている。しかも、従来のように、予約なしにだれもが気軽に掛かれる総合病院として国立大蔵病院が担ってきた地域一般医療は行わないこととしている。しかし、国立大蔵病院の周辺地域は、人口が急激に増加する一方で高齢化が著しく進んでおり、世田谷区内の他の地域と比較しても医療機関・特別養護老人ホーム・介護施設などが少ないことから、一般医療機関がなくなる影響は多大なものがある。国立病院・療養所の再編成計画が全国で推進されている中、医療機関として存続しつつ、診療内容が大幅に変更される計画は国立大蔵病院のほかには例がない。住民の暮らしに密着した国立大蔵病院の役割を正当に評価するとともに、国の責任による地域一般医療の継続を求める。

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