1. トップ >
  2. 参議院の動き >
  3. 平成29年の参議院の動き >
  4. 参議院70周年記念子ども国会開催

参議院の動き

参議院70周年記念子ども国会開催

内閣総理大臣のメッセージ

皆さん、こんにちは。内閣総理大臣の安倍晋三です。
 皆さん、緊張していますか。私も、国会でこの演壇に立つたびに、平常心でいよう、いつもと変わらない平穏な気持ちでいようと思っていますが、緊張する場合も多いですね。実は、今日も少し緊張しているんです。それは、皆さんにとって本当に大切な、この貴重な瞬間に、機会に、皆さんの目の前でお話をしているからであります。
 待ちに待った夏休みが始まり、皆さんのお友達は海や山に行っているかもしれませんね。その中で、皆さんは海や山に行く代わりにこの国会にやってきた。50年前の少年だった私には考えられないことであります。
 私が皆さんのような少年だった頃、東京にオリンピック・パラリンピックがやってきました。正式なパラリンピックは、まさにこの東京大会が初めてなんです。世界の強豪たちが日本に、東京にやってきた。そして、当時はもっともっと今よりも体格の差があった。でも、その中で、世界の強豪たちと肩を並べて頑張る、熱戦を繰り広げる日本選手たちの姿を見て、胸が熱くなり、未来に希望を持ったことを今でも鮮明に覚えています。よく、あのとき重量挙げで金メダルを取った三宅選手のまねをして学校にあるほうきを持って重量挙げのまねをしたことを、今、楽しい思い出として思い出しています。
 3年後に再び日本にオリンピック・パラリンピックがやってきます。日本の新たな未来を切り開く大きなきっかけとしたいと思います。オリンピック・パラリンピックに向けて、今、分科会の御報告もいただいた。皆さんに夢と希望と感動を与えるすばらしい大会にしなければならない、こう考えているんです。
 今回の子ども国会のテーマは、「私たちがつくる未来」だと伺いました。日本の未来、その主役はまさに皆さんです。皆さんが未来をつくっていく。未来は決して不変のものではありません。まさに私たちが今何をするかに懸かっているんです。日本の未来を担っていく皆さんには、まさに未来をより良い世界にしていただくように頑張ってもらいたいと期待をしています。
 今回、皆さんは、すばらしい子ども国会宣言を取りまとめてくれました。今この壇上から皆さんの本当に真剣なまなざしを見ていると、日本の未来は明るいな、そんな気持ちになりました。
 夢見ることができれば、それは実現できる。これは、まさに夢の国をつくった、あのディズニーランドをつくったウォルト・ディズニーの言葉です。でも、彼は何回も実は失敗をしている。でも、決してくじけずに夢に向かって努力を重ね、夢を実現させました。是非、皆さんにも、今日のこの熱い思いを大切にしていただき、そして夢を持ち続けてもらいたいと思います。そして、どうか夢に向かってチャレンジし続けてください。
 私たち大人も、ここにいる大人も、皆さんに負けないように頑張らなければいけないと思っています。皆さんがこの日本に生まれたことに誇りを持ち、世界の真ん中で輝く国をつくっていくために、私たちもそのバトンを皆さんに手渡していきたい、その責任を改めて感じています。
 夏休みもまだ始まったばかりです。どうか、よく学び、よく遊んでください。そして、お友達や家族と一緒にすばらしい思い出をつくってもらいたいと思います。
 皆さんの前には前途洋々たる未来が待っています。この中から、総理大臣や議員として座る、そういう人たちも、また世界で活躍する人たちも、新しい発明をする、たくさんの命を救う人たちが出てくると思います。どうか、皆さん、これから日本と世界のために、平和と繁栄のために頑張ってもらいたいと思います。皆さんのこれからの頑張りを期待しています。
 それでは、これで私のメッセージを閉じさせていただきたいと思います。ありがとうございました。


<前のページに戻る