参議院は、ＯＤＡ調査派遣第４班（団長藤川政人議員、西村まさみ議員、田村智子議員及び室井邦彦議員）を、平成２５年９月９日（月）から９月１９日（木）まで、東ティモール民主共和国、インドネシア共和国及びフィリピン共和国に派遣しました。

東ティモール民主共和国では、食糧自給率引上げのための稲作栽培の拡大を行うマナツト県灌漑稲作プロジェクト（緊急無償、技術協力）、歴史教育や人権の重要性を伝えるポスト受容真実和解委員会（緊急無償、草の根無償、草の根文化無償）、車椅子工房、車椅子製造のための資機材提供等が行われている国立リハビリテーションセンター（草の根無償、青年海外協力隊）、保健衛生教育促進事業が行われているダルラウ小中一貫校（ＮＧＯ連携無償）、自動車整備士養成事業が行われているディリ工科学院（ＮＧＯ連携無償）を視察しました。また、国民議会を訪問し、ナシメント第１副議長ら東ティモール・日本友好議連議員との意見交換を行ったほか、現地で活動する青年海外協力隊員やＪＩＣＡ関係者と意見交換を行いました。

インドネシア共和国では、ウィスマナ国家開発企画庁次官を訪問し、インドネシアに対する我が国の援助の在り方等について意見交換を行うとともに、ジャカルタの洪水被害を防止するためのプルイット排水機場緊急改修計画（有償）、老朽化した重油発電設備をガス複合型へ転換するムアラカラン火力発電所ガス化事業（有償）、インドネシア最大の国際港の航路拡幅・増深、港内道路の改良等を実施するタンジュンプリオク港緊急リハビリ事業（有償）、公園造成のほか、考古学博物館等が建設されたボロブドゥール国立史跡公園建設事業（有償）、砂防ダム、避難シェルター等の建設、両国の砂防技術･専門家の交流が行われているメラピ山・プロゴ川流域緊急防災事業（有償、技術協力）を視察しました。また、チャヒヨ議連会長らインドネシア日本国会議員連盟議員と意見交換を行ったほか、東ジャカルタ工業団地等を訪問するとともに、日本企業関係者等との意見交換を行いました。加えて、現地で活動する青年海外協力隊員やＪＩＣＡ関係者と意見交換を行いました。

フィリピン共和国では、マニラ首都圏大量旅客輸送システム拡張事業の一環であるＬＲＴ１号線（有償）、日本の特殊技術を用いて堤防が改修されているパッシグ･マリキナ川河川改修計画（有償）、ラボラトリーや医療機材の整備が行われているサンラザロ病院（無償、ノンプロ無償、草の根無償）、校舎及び机･椅子等の備品が整備されているマリアクララ中等学校（草の根無償）、スービック、クラーク、タルラック間を結ぶ総延長９０キロの有料高速道路である中部ルソン高速道路（有償）、国際海上コンテナターミナルとアクセス道路の整備、既存施設のリハビリ等が実施されているスービック港（有償）、通信システムの構築、基礎教育コースの強化等が行われているフィリピン沿岸警備隊（無償、技術協力）を視察しました。また、ツンパラン国家経済開発庁次官を訪問し、フィリピンに対する我が国の援助の在り方等について意見交換を行ったほか、ドリロン上院議長ら比日友好議連議員と意見交換を行いました。加えて、現地で活動する青年海外協力隊員と意見交換を行いました。