参議院の動き

天皇陛下のおことば

議会開設百二十年記念式典
平成22年11月29日

議会開設百二十年記念式典に臨み、皆さんと一堂に会することを誠に喜ばしく思います。

我が国の議会は、明治二十三年、大日本帝国憲法の下で開会された第一回帝国議会に始まり、中断されることなく、戦後は、日本国憲法により設立された国会に引き継がれ、今日に至っています。この間、昭和二十一年に実施された帝国議会最後の総選挙において、初めて女性議員が選出され、また、新しい国会の開設に当たり、貴族院は廃され、参議院が設立されました。今や、第一回国会の召集以来六十三年がたち、国会の時代は、五十七年にわたった帝国議会の時代を超えるものとなりました。様々な時代を経たこの長い歳月を顧みるとき、議会が、我が国における議会政治の確立に努め、国の発展と国民生活の安定向上に力を尽くしてきたことに深い感慨を覚えます。

現下の内外の諸情勢に思いを致すとき、国会が、国権の最高機関として、国の繁栄と世界の平和のため果たすべき責務は、いよいよ重きを加えていると思います。

ここに、関係者一同が、先人の努力をしのぶとともに、決意を新たにして、国民の信頼と期待にこたえることを切に希望します。