平成21年10月10~23日
参議院は、ODA調査派遣第4班(団長藤原良信議員、椎名一保議員及び井上哲士議員)を、10月10日(土)から23日(金)まで、ブラジル、パナマ及びペルーに派遣しました。
ブラジルでは、まず、同国北東部パラ州のベレンを訪れ、アマゾン地域の農業研究を行っているブラジル農牧研究公社東部アマゾン農林研究センター、ベレン市の日系団体が運営する老人ホーム、河川水銀汚染対策に取り組む国立エバンドロ・シャーガス研究所などを訪問・視察し、意見交換を行いました。また、ベレン近郊のトメアスにおいて日系団体が運営するトメアス日本語学校及びトメアス・ニッケイ学校、日系人を中心に運営されているトメアス総合農業協同組合ジュース工場を訪問・視察し、意見交換を行いました。
次に、同国の首都ブラジリアを訪れ、衛星画像を使いアマゾン地域の違法伐採の監視を行っている環境再生可能天然資源院などを訪問・視察し、意見交換を行いました。また、リベイロ上院議員、ファラーニ国際協力庁長官等との意見交換を行いました。更に、ブラジリア近郊のイパミリでは、パイネイラス入植団地を訪れ、かつて農作不適地とされた「セラード」の農業開発協力事業の現状を視察しました。
パナマでは、パナマ市水産市場、孤児の扶養、教育、職業訓練等を実施しているシウダ・デル・ニーニョ養護施設及び同国唯一の商船乗組員の養成機関である国際海事大学校を訪問・視察し、意見交換を行いました。また、パレーラ国会議長等との意見交換を行いました。
ペルーでは、日系団体が運営する日秘文化会館、孤児に対する衣食住サービスや教育を提供しているエマヌエル孤児院、周辺の貧困者に対し低廉で良質な医療を提供している診療所、地震・津波の防災・減災の研究を行っている国立工科大学日本・ペルー地震防災センター、リマ首都圏の上下水道整備事業などを訪問・視察し、意見交換を行いました。また、アルバ・カストロ国会議長、ヤマシロ国会議員、サルミエント住宅建設上下水道大臣、スエマツ同副大臣、パンド国際協力庁長官等との意見交換を行いました。