質問主意書

第204回国会(常会)

答弁書


内閣参質二〇四第二五号
  令和三年三月九日
内閣総理大臣 菅 義偉


       参議院議長 山東 昭子 殿

参議院議員塩村あやか君提出鉱物資源の自給率に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員塩村あやか君提出鉱物資源の自給率に関する質問に対する答弁書

一について

 お尋ねの「自給率の具体的な算定方法」については、我が国の企業からの鉱物資源の調達に係るヒアリングに基づいて経済産業省が算出している。

二について

 政府としては、鉱物資源自給率の向上に向け、我が国の企業による鉱物資源の権益への投資を促進し、我が国の鉱物資源の供給源の多角化及び安定供給の確保につなげていくため、我が国と資源国との関係強化、鉱物資源の権益獲得に向けたリスクマネー供給並びに電子機器等からの有用金属の回収及び再資源化を高度化させるための技術開発等を推進している。
 また、御指摘の「変化」について、お尋ねの趣旨が必ずしも明らかではないが、我が国の企業が関わる「上流権益」の件数については、平成二十二年と令和元年との比較では、六件減少しており、また、「レアメタルのリサイクル量」については、鉱種によって状況が異なるが、例えば、リサイクル量の変動幅が大きいタングステンについては、平成二十二年と平成三十年との比較では、六百十純分トン増加している。なお、「レアアース」のリサイクル量については、リサイクル量の情報を公開することにより、当該情報を提供した我が国の企業が特定されるおそれがあるため、お答えすることは差し控えたい。

三について

 お尋ねの「二〇一八年から現在までの自給率の目標達成状況の推移」については、現在調査中であり、現時点でお答えすることは困難である。また、「今後の目標達成の実現に向けた道筋」については、鉱物資源の供給源の多角化及び安定供給の確保に向けた施策を講じてまいりたい。