質問主意書

第204回国会(常会)

質問主意書


質問第一二四号

新型コロナウイルスのワクチン接種時の事故報告に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  令和三年六月十六日

田島 麻衣子


       参議院議長 山東 昭子 殿



   新型コロナウイルスのワクチン接種時の事故報告に関する質問主意書

 新型コロナウイルス感染症対策として、ワクチン接種は極めて重要なものである。

 しかし、新型コロナウイルス感染症という疾病の性質上、毎年全国で実施されている定期予防接種やインフルエンザの予防接種と比べても大規模な実施体制で行われている。

 そこで、定期予防接種に際しては、定期接種実施要領に基づいて、市町村長は厚生労働省へ、分量を誤って注射したとか使用済みの注射器を使って注射してしまったといったような接種時の事故について、年一回予防接種に関する間違いについての報告を実施している。このような定期予防接種の場合と同様に、新型コロナウイルスワクチン接種に際しては、市町村長は厚生労働省へ、重大な事故の場合は速やかに、それ以外の場合は、月一回、毎月十五日に報告を実施していると承知している。

 こうしたことから、新型コロナウイルスワクチン接種時の事故報告について、以下質問する。

一 これまでの新型コロナウイルスワクチン接種時の事故の件数が何件かあるか示されたい。また、事故の件数を正確に把握するために政府でどのような取組を行っているか示されたい。

二 前記一に関連し、次の(1)から(8)までの事故の件数がそれぞれ何件あるか示されたい。

(1) 三回目のワクチン接種をした事故

(2) 適切な間隔を開けずに二回目の接種をした事故

(3) 空の注射器を刺した事故

(4) 生理食塩水をそのまま注射した事故

(5) 誤った濃度の注射液を注射した事故

(6) 既に他の対象者に使用した針を刺した事故

(7) 同じ人に一日で二回接種した事故

(8) 冷蔵庫内の温度が上昇した、常温で放置してしまった等によりワクチンを廃棄することになった事故

三 新型コロナウイルスワクチン接種では、他の予防接種と比べて事故件数の多少に違いがあるのであれば、その理由をどう分析しているか。

四 今後、ワクチン接種時の事故をどのように防いでいくのか、政府の見解を示されたい。

  右質問する。