質問主意書

第200回国会(臨時会)

答弁書


内閣参質二〇〇第一一九号
  令和元年十二月二十日
内閣総理大臣 安倍 晋三   


       参議院議長 山東 昭子 殿

参議院議員牧山ひろえ君提出HIV感染症を減少させるための具体的施策の進行状況に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員牧山ひろえ君提出HIV感染症を減少させるための具体的施策の進行状況に関する質問に対する答弁書

一について

 御指摘の「ケアカスケードの評価」については、厚生労働科学研究費補助金による「日本におけるHIV感染者・エイズ患者の発生動向に関する研究」において、「ケアカスケード」の評価を行うために必要な後天性免疫不全症候群の病原体(以下「HIV」という。)の感染者数の推計を行っているところであり、引き続き、当該研究を継続的に行うことを通じて「ケアカスケード」を継続的に評価し、HIVの感染者等を減らしていくための効果的な取組について検討を進めてまいりたい。

二について

 お尋ねの「成果」の意味するところが必ずしも明らかではないが、御指摘の「モデル事業」については、職場における健康診断の機会を利用し、HIVの検査及び性感染症の検査を希望する者を募り、当該検査を実施するものであり、平成三十年度に開始し、令和元年度も引き続き実施しているところである。政府としては、当該事業の実施状況も踏まえつつ、HIVの検査を受検する機会の拡大等を通じてHIVの検査の受検率の向上に努めてまいりたい。

三について

 お尋ねについては、公益財団法人エイズ予防財団が運営するエイズ予防情報ネットのデータを基に、平成二十七年から平成三十一年までの各年の四月一日時点の「夜間・土日検査が受けられる保健所数」を集計したところ、平成二十七年は二百十六か所、平成二十八年は二百二十か所、平成二十九年は二百二十二か所、平成三十年は二百三十四か所、平成三十一年は二百四十か所である。