質問主意書

第200回国会(臨時会)

答弁書


内閣参質二〇〇第一号
  令和元年十月十五日
内閣総理大臣 安倍 晋三   


       参議院議長 山東 昭子 殿

参議院議員有田芳生君提出安倍首相による日朝首脳会談構想に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員有田芳生君提出安倍首相による日朝首脳会談構想に関する質問に対する答弁書

一について

 お尋ねの趣旨が必ずしも明らかではないが、御指摘の安倍内閣総理大臣の発言の趣旨は、令和元年五月九日の参議院内閣委員会において、安倍内閣総理大臣から「北朝鮮の核、ミサイル、そして何よりも重要な拉致問題の解決に向けて、相互不信の殻を破り、次は私自身が金正恩委員長と向き合うとの決意を私は従来から述べてきたところでございます。条件を付けずに会談実現を目指すとは、そのことをより明確な形で述べたものであります。」と答弁しているとおりである。

二について

 御指摘の「日朝首脳会談の実現に関する発言」の意味するところが必ずしも明らかではないが、御指摘の「同年九月十六日の同集会での挨拶」において、安倍内閣総理大臣は、拉致問題について、「この問題を解決していく上においては、日本が主体的にこの問題に取り組んでいかなければなりません。私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく。冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していく考えでございます。」と述べているところである。

三について

 御指摘の「北朝鮮側が朝鮮中央通信などで、この安倍首相の発言について論評を加えたこと」については承知しているが、北朝鮮の個々の報道の内容に関し、政府として答弁することは差し控えたい。