質問主意書

第195回国会(特別会)

答弁書


答弁書第二二号

内閣参質一九五第二二号
  平成二十九年十二月十二日
内閣総理大臣 安倍 晋三   


       参議院副議長 郡司 彰 殿

参議院議員藤末健三君提出世界大学ランキングに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員藤末健三君提出世界大学ランキングに関する質問に対する答弁書

一について

 お尋ねの目標に変わりはない。

二について

 「世界大学ランキング」を作成している外国の民間企業等の担当者等と大学の質の向上に関する意見交換の機会を設けたことがあり、その機会において「世界大学ランキング」についても意見交換を行った。今後とも、必要に応じて、このような機会を設けてまいりたい。

三について

 「世界トップレベル研究拠点プログラム」(以下「プログラム」という。)により助成期間である十年間支援を受けた四大学においては、それぞれ、高度に国際化した環境が整備され、優れた研究論文が多数輩出された研究拠点の形成に成功している。
 政府としては、これらの大学が当該支援の終了後に研究拠点を自立的に運営できるよう、研究拠点を学内の組織として明確に位置付けることや外部資金を獲得すること等の各大学による取組を促すとともに、国立大学法人運営費交付金による支援を実施している。
 また、お尋ねの「課題」については、文部科学省が開催した「研究力強化に向けた研究拠点の在り方に関する懇談会」において、プログラムを通じて得られた優れた成果が学内外に波及していないといった課題がある旨が指摘されている。

四について

 お尋ねの「スーパーグローバル大学創成支援事業」に係る「PDCAサイクル」については、文部科学省において、毎年度のフォローアップ活動に加え、事業開始年度の平成二十六年度から四年目に当たる本年度及び七年目に当たる平成三十二年度に中間評価を実施し、適切な助言等を行うこととしている。
 また、「世界大学ランキング」は複数の外国の民間企業等がそれぞれ作成しているものであるため、お尋ねの「世界大学ランキング」における順位がどのランキングにおける順位を指すのか明らかではないが、「スーパーグローバル大学創成支援事業」の「タイプA」に採択された十三大学について、御指摘のタイムズ・ハイヤー・エデュケーション社の「世界大学ランキング」において、①平成二十七年、②平成二十八年、③平成二十九年に公表された順位は次のとおりであると承知している。なお、同社の「世界大学ランキング」においては、二百一位から四百位までは五十位ごと、四百一位から六百位までは百位ごと、六百一位から千位までは二百位ごとに順位が公表されている。
 北海道大学 ①四百一位から五百位までの間 ②四百一位から五百位までの間 ③四百一位から五百位までの間
 東北大学 ①二百一位から二百五十位までの間 ②二百一位から二百五十位までの間 ③二百一位から二百五十位までの間
 筑波大学 ①四百一位から五百位までの間 ②四百一位から五百位までの間 ③四百一位から五百位までの間
 東京大学 ①四十三位 ②三十九位 ③四十六位
 東京医科歯科大学 ①四百一位から五百位までの間 ②四百一位から五百位までの間 ③四百一位から五百位までの間
 東京工業大学 ①二百一位から二百五十位までの間 ②二百五十一位から三百位までの間 ③二百五十一位から三百位までの間
 名古屋大学 ①三百一位から三百五十位までの間 ②三百一位から三百五十位までの間 ③三百一位から三百五十位までの間
 京都大学 ①八十八位 ②九十一位 ③七十四位
 大阪大学 ①二百五十一位から三百位までの間 ②二百五十一位から三百位までの間 ③二百一位から二百五十位までの間
 広島大学 ①五百一位から六百位までの間 ②五百一位から六百位までの間 ③六百一位から八百位までの間
 九州大学 ①四百一位から五百位までの間 ②三百五十一位から四百位までの間 ③三百五十一位から四百位までの間
 慶應義塾大学 ①五百一位から六百位までの間 ②六百一位から八百位までの間 ③六百一位から八百位までの間
 早稲田大学 ①六百一位から八百位までの間 ②六百一位から八百位までの間 ③六百一位から八百位までの間
 その上で、お尋ねの「その状況に対する政府の評価・分析」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、現在、同省において、先に述べた中間評価として、同社のものを含めた複数の「世界大学ランキング」も参考にして、各大学の構想の実施状況や国際的評価の向上等の評価項目について評価を行っているところであり、当該中間評価が終了した後は、その結果を踏まえて各大学の事業について適切な助言等を行い、各大学の事業の適切かつ効果的な実施を促してまいりたい。