質問主意書

第186回国会(常会)

答弁書


答弁書第三号

内閣参質一八六第三号
  平成二十六年二月四日
内閣総理大臣 安倍 晋三   


       参議院議長 山崎 正昭 殿

参議院議員藤末健三君提出二〇一三年十一月における経常収支の赤字化の原因と今後の見通しに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員藤末健三君提出二〇一三年十一月における経常収支の赤字化の原因と今後の見通しに関する質問に対する答弁書

一について

 我が国の輸出は、平成二十五年秋以降新興国等の需要減速等から弱含んでいる。一方、輸入は、同年秋以降好調な内需等を背景に持ち直しており、このところの貿易収支赤字の拡大につながっている。こうしたことなどから、同年十月及び十一月の経常収支は赤字となったと認識している。

二及び三について

 平成二十五年二月二十八日に閣議決定した「平成二十五年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」(以下「平成二十五年度政府経済見通し」という。)においては、平成二十五年度の見通しとして、貿易収支を六・六兆円程度の赤字(輸出は六十五・三兆円程度、輸入は七十二・〇兆円程度)、貿易・サービス収支を九・三兆円程度の赤字、経常収支を五・〇兆円程度の黒字と見込んでいた。毎年度、政府経済見通しにおいては、貿易収支、貿易・サービス収支及び経常収支について、当該年度の実績見込み及び翌年度の見通しを示しており、今般、平成二十六年一月二十四日に閣議決定した「平成二十六年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」においては、平成二十五年度政府経済見通し策定以降の世界経済や内需の動向等を踏まえ、平成二十五年度の実績見込みとして、貿易収支は、平成二十五年度政府経済見通しで見込んだ金額を上回る一〇・一兆円程度の赤字(輸出は六十八・七兆円程度、輸入は七十八・八兆円程度)、貿易・サービス収支は、平成二十五年度政府経済見通しで見込んだ金額を上回る十一・六兆円程度の赤字、経常収支は、平成二十五年度政府経済見通しで見込んだ金額を下回る四・二兆円程度の黒字を見込んだところである。