質問主意書

第184回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第四号

内閣参質一八四第四号
  平成二十五年八月十三日
内閣総理大臣 安倍 晋三   


       参議院議長 山崎 正昭 殿

参議院議員紙智子君提出TPPマレーシア会合に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員紙智子君提出TPPマレーシア会合に関する質問に対する答弁書

一、三及び四について

 我が国は、TPP協定交渉に参加するに当たって、交渉参加国間で合意された手続をとった中で秘密保護に関する書簡を交換したが、当該書簡については、TPP協定交渉参加国との信頼関係もあり、詳細についてお答えすることは差し控えたい。

二について

 政府の一元的なTPP協定交渉体制を確立するため内閣総理大臣決定により設置された内閣官房TPP政府対策本部の首席交渉官であり、かつ、閣議決定により政府代表に任命された鶴岡公二が、交渉参加のためにとった手続の中で秘密保護に関する書簡を交換した。

五について

 TPP協定交渉に関する情報については、外交上のやり取りでもあるため、公開できないものが含まれるが、公開できるものについては、状況の進展に応じて、しっかりと国民へ提供していく考えである。

六について

 マレーシア会合へ派遣した日本政府交渉団は、TPP政府対策本部の鶴岡首席交渉官、大江首席交渉官代理及び佐々木国内調整総括官を含め、内閣官房十六名(他省庁との併任者を除く。)、総務省二名、外務省二十九名、財務省六名、厚生労働省四名、農林水産省十六名、経済産業省十二名、国土交通省四名、環境省一名、金融庁二名及び文化庁一名の計九十三名である。

七について

 お尋ねの経費については、内閣官房等日本政府交渉団に参加した各省庁の予算で支弁する予定であるが、現在、精算の手続を行っているところであり、現時点で具体的な金額をお示しすることは困難である。

八について

 我が国は、マレーシア会合中に、TPP協定交渉参加国の交渉官等との人脈の構築等を進めるため、我が国主催の非公式会合を主催した。その機会に、東日本大震災の被災地の復興支援の観点から、被災地で生産される以下の日本酒を用意した。それぞれの銘柄の本数及び購入に要した金額は、次のとおりである。
 七福神大吟醸三十本 二万二千五百円
 花春大吟醸三十本 二万二百九十一円
 あさ開純米大吟醸三十本 二万四百九十円
 雪小町大吟醸生原酒三十本 一万五千七百五十円
 奥の松全米吟醸三十本 一万四千百九十円

九について

 交渉に係る個別具体的な内容についてお答えすることはできないが、我が国として、守るべきものは守り、攻めるべきものは攻めることにより、国益を最大限に実現するという基本的姿勢を明らかにしたところである。

十について

 これまでも国会においては、本会議や関連委員会において、TPP協定交渉については真摯に説明しているところであり、今後とも適切に対応してまいりたい。