質問主意書

第180回国会(常会)

答弁書


答弁書第一〇号

内閣参質一八〇第一〇号
  平成二十四年二月十日
内閣総理大臣 野田 佳彦   


       参議院議長 平田 健二 殿

参議院議員糸数慶子君提出オスプレイの配備に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員糸数慶子君提出オスプレイの配備に関する質問に対する答弁書

一について

 普天間飛行場への垂直離着陸機MV二二オスプレイ(以下「MV二二」という。)の配備については、老朽化した航空機を新しい機種に換装するものであると承知している。

二について

 MV二二については、開発・試験段階において発生した事故を教訓として改良が重ねられた結果、必要な安全基準を満たすものとして、米国政府からその量産が承認され、現在、米海兵隊の主力輸送機として配備が進められているものと承知しており、同国政府からは、MV二二は、回転翼機CH四六と比較した場合、より安全であると説明を受けている。

三について

 米国における環境影響評価において、どのような「基準」を用いるかについては、米国政府内の問題であり、お答えする立場にない。また、同国環境保護庁の「四十五デシベルという厳しい基準」については、環境影響評価の具体的な実施方法は、我が国と米国とでは単純に比較できるものではないことから、評価を加えることは困難である。

四について

 二十四機のMV二二が二千十四年までに普天間飛行場に配備される計画である旨米国政府より説明を受けている。

五及び六について

 お尋ねの「オスプレイの運用に関する在沖米海兵隊の発表」の意味するところが必ずしも明らかではないが、米海兵隊が実施しているMV二二の配備に係る環境レビューについては、「飛行場と空域」、「土地利用」、「大気質」、「騒音」、「安全・環境衛生」、「生物資源」、「文化的資産」などの項目を対象として、MV二二の普天間飛行場への配備・運用及び北部訓練場、伊江島補助飛行場、キャンプ・シュワブ、キャンプ・ハンセン、嘉手納飛行場、富士営舎地区、岩国飛行場等における運用による潜在的な環境への影響を調査するため実施されているものと承知している。

七について

 お尋ねの「試験飛行」については、今後、米国政府や必要に応じ沖縄県等の地元地方公共団体とも協議の上、検討してまいりたい。