質問主意書

第180回国会(常会)

質問主意書


質問第二〇八号

サッカー日本代表のロンドン五輪渡航時における座席の男女格差に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成二十四年七月三十日

谷岡 郁子   


       参議院議長 平田 健二 殿



   サッカー日本代表のロンドン五輪渡航時における座席の男女格差に関する質問主意書

 今夏行われるロンドンオリンピックにおいて、サッカー競技は男女とも出場権を得たが、その渡航時、男子代表はビジネスクラスを利用、女子代表はプレミアムエコノミークラスを利用したと報じられている。
 このサッカー日本代表の渡航時の座席の男女間の相違については、男女の格差、もしくは、マイナー競技への差別的扱いすら指摘されている。事実、欧米メディアにおいても批判的論調でこの件が伝えられている。我が国のスポーツ行政がフェアプレイの精神を重んじるならば、速やかにこの件についての是正措置、もしくは、合理的な説明を行うべきと考える。そこで、以下質問する。

一 今回のロンドンオリンピックへの代表団派遣における渡航時の選手の座席について、日本オリンピック委員会及び各競技団体が定めるビジネスクラス利用、プレミアムエコノミークラス利用及びエコノミークラス利用基準について、政府の承知するところを明らかにされたい。

二 今回の件に関連して、選手派遣に関わる日本オリンピック委員会や各競技団体に対し、代表選手への公正な支援のために、政府としてどのような指導を行っているのか、また、今後どのような指導を行う方針なのか、明らかにされたい。

三 過去のオリンピックにおいて、渡航時に選手がエコノミークラスを利用し、役員がビジネスクラスを利用していることが批判され、国会でも質問されている。この件について、政府はロンドンオリンピックに向けて、どのような是正措置を講じたのか、明らかにされたい。

  右質問する。