質問主意書

第177回国会(常会)

答弁書


答弁書第二二七号

内閣参質一七七第二二七号
  平成二十三年七月十九日
内閣総理大臣 菅 直人   


       参議院議長 西岡 武夫 殿

参議院議員江口克彦君提出東日本大震災における台湾の支援に対する総理メッセージ及び被災した台湾留学生への支援に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員江口克彦君提出東日本大震災における台湾の支援に対する総理メッセージ及び被災した台湾留学生への支援に関する質問に対する答弁書

一について

 本年四月十一日に、東日本大震災発生後一か月の機会を捉え、各国・地域から受けた支援等について、菅内閣総理大臣から全世界に対し謝意を伝える新聞広告を海外の七紙から発出したところ、この七紙には台湾の新聞は含まれていないが、同時に、在外公館等から海外メディアに対し積極的に情報提供する等の働きかけを行った結果、これまでに、台湾を含む六十七か国・地域で二百紙を超える新聞において、同様の謝意広告が掲載され、又はその内容が紹介されたところである。

二について

 一についてで述べた全世界に対する謝意の伝達に加え、台湾からの支援等に対して個別に謝意を伝達するため、中国語に翻訳した菅内閣総理大臣の新たな感謝メッセージを、我が国と台湾との間の実務関係を処理している財団法人交流協会のホームページで発信したところである。さらに、同メッセージを台湾の要人やメディアに紹介するなどし、台湾からの支援等に対する謝意を積極的に表明してきているところである。

三について

 台湾からの留学生に対しては、従前より財団法人交流協会及び独立行政法人日本学生支援機構を通じ支援を行ってきているが、東日本大震災に伴う外国人留学生への追加的支援についても、同様の枠組みの下で行ってきており、「「台湾は国家ではない」との理由で」台湾からの留学生が「支援の対象から外されている」という事実はない。

四について

 個々の報道がなされた理由について、政府としてお答えする立場にない。
 台湾との関係については、今後とも民間交流という枠組みの中で経済関係や人的交流を着実に進展させていくことが極めて重要であると考えており、台湾に関する我が国の基本的立場を踏まえた上で種々の協力を進める所存である。