質問主意書

第176回国会(臨時会)

質問主意書


質問第五二号

防衛省における防衛装備品のライフサイクルコスト管理及び安定供給に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成二十二年十月二十一日

川田 龍平   


       参議院議長 西岡 武夫 殿



   防衛省における防衛装備品のライフサイクルコスト管理及び安定供給に関する質問主意書

 防衛装備品については、現在、防衛省においてライフサイクルコスト管理が検討されている。一方、防衛装備品産業の基盤が脆弱であると指摘されており、盤石なる防衛態勢を保証するためにも、防衛装備品の安定供給を政策的に担保することが必要であると考える。そこで以下質問する。

一 すべての分野の防衛装備品についてライフサイクルコスト(LCC)管理を導入すべきなのか、もし、そうでなければ具体的にどのような分野の防衛装備品についてLCC管理を導入するのが適当なのか、政府の見解如何。

二 防衛装備品廃棄後におけるLCC最終報告について、事後検証を実施した上で、何らかのフィードバックがなされるものと理解しているが、事後検証データを有効に活用していく方法としてどのような対応を考えているのか、政府の見解如何。

三 防衛装備品の安定供給は防衛政策に大きな影響を与えるものと考える。防衛省として何らかの政策を講ずるべきではないかと考えるが、政府の見解如何。

四 防衛装備品の調達にあたって、下請け業者や孫請け業者の実態についても調査し、国際流通上、安定供給が容易ならざる要素が見込まれる業者が関与しているかどうかについて掌握しているのか、明らかにされたい。具体的には、下請け業者に納入している業者の国籍や納入品の生産国、納入品の材料の調達が国際流通上、容易なものであるかどうかなどについて掌握しているのか、言及されたい。併せて、調達品の国内調達に向けた施策があるのかどうかについても明らかにされたい。

  右質問する。