質問主意書

第176回国会(臨時会)

質問主意書


質問第三二号

武器輸出三原則に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成二十二年十月十四日

山谷 えり子   


       参議院議長 西岡 武夫 殿



   武器輸出三原則に関する質問主意書

 北澤俊美防衛相は本年十月十一日午前(日本時間同)、ハノイのホテルでゲーツ米国防長官と約三十分間会談し、海外への武器の輸出を禁じる政府の武器輸出三原則について、「新たな防衛計画大綱の見直しの中で方向性をつくりたい」と述べ、見直しを検討する考えを表明し、ゲーツ氏は「大いに歓迎したい」と応じたとされる。
 また、仙谷由人官房長官は同月十二日の記者会見で、政府の武器輸出三原則について、「二十一世紀型に変えるべきかよく考えなければならない」と見直しに前向きな考えを示したとされるが、同日夜に菅直人首相は「基本的考えを変えるつもりはない」と述べたとされる。
 首相、官房長官、防衛相のそれぞれの発言は、内閣としての意思統一に問題があるものと考える。武器輸出三原則の見直し及びそれに関する各発言の不統一について、政府の見解を示されたい。

  右質問する。