質問主意書

第175回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第五号

内閣参質一七五第五号
  平成二十二年八月十日
内閣総理大臣 菅 直人   


       参議院議長 西岡 武夫 殿

参議院議員佐藤正久君提出金賢姫・元工作員の来日に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員佐藤正久君提出金賢姫・元工作員の来日に関する質問に対する答弁書

一について

 今回の金賢姫氏の訪日については、拉致被害者家族等には静かな環境の中で、金氏とゆっくりと面会いただけたこと、また、拉致問題に関し、広く国民に、人道上、人権上の問題も含めて、改めて認識と関心を持っていただけたこと、更には、日韓両国政府が今まで以上に拉致問題の真相究明、被害者の救出に努める姿勢を示すことができたことなど、十分な成果があったと考えている。
 また、御指摘の記者団に対する発言は、中井国務大臣独特の皮肉であると考える。

二について

 お尋ねの経費については、現在集計・精査中であり、現時点でお答えすることは困難である。

三について

 韓国政府から、金氏の安全確保上、来日の日程等について秘匿するよう求められていたこと、また、拉致被害者家族等と静かな環境の中でゆっくりと面会することができるようにとの観点等から、鳩山前内閣総理大臣の別荘を使わせていただけるよう、政府として同氏にお願いしたものである。
 また、行程については、金氏の安全確保を最優先として決定したものであり、妥当なものであったと考える。

四について

 現在継続中の捜査の具体的内容にかかわる事柄であるので、答弁を差し控えたい。