質問主意書

第171回国会(常会)

答弁書


答弁書第二二二号

内閣参質一七一第二二二号
  平成二十一年七月六日
内閣総理大臣 麻生 太郎   


       参議院議長 江田 五月 殿

参議院議員藤末健三君提出わが国におけるスーパーコンピュータ開発利用の総合的な施策の必要性に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員藤末健三君提出わが国におけるスーパーコンピュータ開発利用の総合的な施策の必要性に関する質問に対する答弁書

一について

 我が国においては、これまでも、その時々のニーズに応じ、先端的なスーパーコンピュータとして、数値風洞、CP―PACS、地球シミュレータ等の研究開発を行ってきたところである。
 また、現在、国家基幹技術の開発として進めている「次世代スーパーコンピュータ・プロジェクト」においては、将来の実用性を考慮した計算機の設計を行うとともに、その利用を促進するためのアプリケーションソフトウェアの研究開発を同時に進めており、利用までを視野に入れた取組を推進しているところである。また、完成後の計算機施設の共用促進や研究拠点としての機能の構築に向けた方策の検討も進めている。

二について

 「次世代スーパーコンピュータ・プロジェクト」については、これまで、科学技術・学術審議会及び総合科学技術会議において、適時利用ニーズを踏まえた評価を受けつつ、一についてで述べたとおり、利用までを視野に入れた取組を推進してきており、計画自体に問題があったとは認識していない。
 また、同プロジェクトについては、二千十二年の十ペタフロップス級の演算性能の実現を目指しており、現在、科学技術・学術審議会において、技術的観点等から中間評価が行われているところである。