質問主意書

第171回国会(常会)

質問主意書


質問第一二号

米海兵隊普天間航空基地の「移設」に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成二十一年一月二十二日

喜納 昌吉   


       参議院議長 江田 五月 殿



   米海兵隊普天間航空基地の「移設」に関する質問主意書

 政府は、二〇〇九年度予算案に米海兵隊普天間航空基地の「移設」(辺野古一帯での新基地建設)に関する経費を含む「米軍再編関係経費」として前年度の三倍以上である約六〇〇億円を計上した。しかし、米海兵隊普天間航空基地の移設は難航しており、今後どれだけ税金がかかるかも明らかにされてない。よって以下質問する。

一 米海兵隊普天間航空基地の「移設」に関する二〇〇九年度予算の用途別内訳を数字とともに明らかにされたい。

二 防衛省は、二〇〇九年度予算案の「米軍再編関係経費」の中に、海上自衛隊の格納庫を建設する経費や抑止力の維持費を盛り込んでいるが、それぞれの総額と使途および海上自衛隊の格納庫建設場所を明らかにされたい。

三 防衛省は、二〇〇九年度予算案の「米軍再編関係経費」の中に、抑止力の維持費を盛り込んでいるが、「抑止力」の内容を明らかにされたい。

四 防衛省は、二〇〇九年度予算案の「米軍再編関係経費」を別枠扱いにするよう主張したが、その理由を明らかにされたい。

五 二〇〇九年度予算案では、「米軍再編関係経費」の別枠扱いは認められなかったが、政府は、二〇一〇年度以降の予算案で、「米軍再編関係経費」を別枠扱いにする意思があるのか、理由とともに明らかにされたい。

六 防衛省は、「米軍再編関係経費」を別枠扱いにし、防衛予算を増大させ焼け太りを狙う思惑さえ見え隠れすると指摘されている。焼け太りを狙っているという見方をされていることに対し、見解を明らかにされたい。

七 外交防衛委員会などで再三質疑をしたにもかかわらず、防衛省は、約三兆円とも言われる米軍再編経費の総額をいまだに明らかにしていない。これは、国民の血税である。再度要求するが、米軍再編経費の総額を明らかにされたい。明らかにできない場合は、その理由を明らかにされたい。

  右質問する。