質問主意書

第170回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第一三八号

内閣参質一七〇第一三八号
  平成二十年十二月二十六日
内閣総理大臣 麻生 太郎   


       参議院議長 江田 五月 殿

参議院議員喜納昌吉君提出自衛隊に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員喜納昌吉君提出自衛隊に関する質問に対する答弁書

一について

 御指摘の海上自衛隊における死亡事案については、海上自衛隊呉地方総監部幕僚長を長とする事故調査委員会における調査が行われているとともに、海上自衛隊警務隊による捜査も行われているところであり、現時点において、本事案の詳細についてお答えすることは困難である。
 防衛省としては、本事案の連続組手は、通例是認される範囲を逸脱したものであったと認識しており、引き続き当該事案の解明を進めるとともに、必要な再発防止策を講じることにより、国民の信頼回復に努めてまいりたい。

二について

 お尋ねの事故の詳細については、現在、海難審判所、運輸安全委員会、海上保安庁及び海上自衛隊第一護衛隊群において調査中である。

三及び四について

 御指摘の試験の経費については、平成十八年度予算に約六十二億円を計上し、日本国と米国との間の相互防衛援助協定(昭和二十九年条約第六号)に基づく有償援助に係る経費として、米国政府に支払っているものである。本試験の経費には、護衛艦「ちょうかい」に搭載された、イージスBMDシステムの武器体系全般の作動の良否の確認、模擬弾道ミサイルの追尾訓練、SM―三ミサイル発射試験のための模擬弾道ミサイル、発射試験施設の使用及び発射試験後のデータ解析・評価等が含まれている。

五及び六について

 我が国の弾道ミサイル防衛システムは、大量破壊兵器及び弾道ミサイルの拡散が進展している状況において、弾道ミサイル攻撃に対して、我が国国民の生命・財産を守るための純粋に防御的な、かつ、他に代替手段のない唯一の手段であり、専守防衛を旨とする我が国の防衛政策にふさわしいものであることから、整備を進めているものである。
 このシステムについては、過去の試験等の結果にかんがみれば、当該システムの技術的信頼性は高く、今後とも着実に整備を進めるとともに、その信頼性の一層の向上に努めてまいりたい。

七について

 防衛関係費については、我が国の防衛に必要な防衛力整備のための所要の経費を計上しているものである。