質問主意書

第170回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第一一八号

内閣参質一七〇第一一八号
  平成二十年十二月十二日
内閣総理大臣 麻生 太郎   


       参議院議長 江田 五月 殿

参議院議員谷岡郁子君提出金融不況の大学生に与える影響に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員谷岡郁子君提出金融不況の大学生に与える影響に関する質問に対する答弁書

一について

 大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする教育機関であり、文部科学省としては、大学において学生が学ぶことは、学生個人及び社会全体にとって有意義であると考えている。

二及び四について

 文部科学省としては、学生生活において、学生が勉学のみならず、スポーツ活動や文化活動に参加することは有意義であると考えているが、まずは、教育の機会均等の観点から、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学の機会が失われることがないようにすることが優先的な課題であると考えており、そのための奨学金事業等を推進している。

三について

 文部科学省としては、我が国の高等教育段階では、家計負担を中心とした私費負担が大きいと考えており、教育の機会均等の観点から、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学の機会が失われることがないよう、奨学金事業等を推進している。

五について

 御指摘の「留学生三〇万人計画」は、我が国を世界により開かれた国とするとともに、我が国の大学等の国際化や国際競争力の強化、活力ある経済社会の構築等を図ることを目的としており、日本人学生への支援の充実とあわせて、重要な施策であると考えている。