質問主意書

第170回国会(臨時会)

質問主意書


質問第一一号

「リュウキュウミドルスクール」に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成二十年九月二十五日

糸数 慶子   


       参議院議長 江田 五月 殿



   「リュウキュウミドルスクール」に関する質問主意書

 沖縄県内の米軍嘉手納基地内に新設の中学校「リュウキュウミドルスクール」が本年八月二五日に開校した。報道等によると、同中学校の用地面積は一六万一八〇〇平方メートル、建設面積は一万四〇〇〇平方メートルとされ、建設費四七〇〇万ドル(約四八億円)は、日米地位協定に基づく「提供施設整備」の施設として日本側が負担した。同中学校は四〇〇メートルトラック、水泳プール、ソフトボール場、フットボールサッカー場、競技観覧席、夜間照明などを備えている。用地面積などを含め米軍の太平洋地域最大の中学校とされ、沖縄県内の既存の平均的な市町村立中学校の約六倍の規模を誇り、設備等は比べようもないほど完備されている。米軍再編において在沖縄の米海兵隊員約八〇〇〇人と、その家族約九〇〇〇人が平成二六年までにグアムへ移転することになっており、その他の米軍施設及び区域の返還も進むなか同中学校の開校は、米軍再編に逆行し、無駄な施設提供になりかねない。さらに在沖縄の米軍施設及び区域における既存の教育施設、就学児童・生徒数、校区、学校等の教育施設の運営面も明らかにされていない。よって以下、質問する。

一 在沖縄の米軍施設及び区域内の全就学児童・生徒数を小学校、中学校、高校に分けて明らかにされたい。

二 リュウキュウミドルスクールを含む在沖縄の米軍施設及び区域における小学校、中学校、高校の所在地(施設名)と、その児童・生徒数、及び校区を明らかにされたい。

三 リュウキュウミドルスクールを含む在沖縄の米軍施設及び区域における小学校、中学校、高校の教職員及び事務等の用務員の人数を明らかにされたい。

四 リュウキュウミドルスクールを含む在沖縄の米軍施設及び区域における小学校、中学校、高校の光熱水費、教職員の給与、用務員給与等、管理・運営費は、在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)となっているのか明らかにされたい。

五 リュウキュウミドルスクールの平成二〇年度の管理・運営費と、日本側負担額を明らかにされたい。

六 リュウキュウミドルスクールを除く、在沖縄の米軍施設及び区域におけるその他の小学校、中学校、高校の平成二〇年度の管理・運営費と、日本側負担額を明らかにされたい。

七 「リュウキュウミドルスクール」の施設提供に対する政府の見解を示されたい。

  右質問する。