質問主意書

第168回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第二一号

内閣参質一六八第二一号
  平成十九年十月十九日
内閣総理大臣 福田 康夫   


       参議院議長 江田 五月 殿

参議院議員糸数慶子君提出高等学校用日本史の教科書検定に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員糸数慶子君提出高等学校用日本史の教科書検定に関する質問に対する答弁書

一について

 沖縄戦は住民を巻き込んだ悲惨な戦いであり、その中で集団自決を始めとする悲劇が起こり、多くの人々が犠牲を払われたものと承知している。

二について

 御指摘の検定意見は、教科用図書検定調査審議会の専門的な審議の結果に基づき適切に付されたものと認識している。

三について

 集団自決という用語は一般的に用いられており、教科書における表記として不適切ではないと考える。

四及び五について

 御指摘の教科書の記述について教科用図書検定規則(平成元年文部省令第二十号)第十三条第四項の規定による勧告は行っていない。

六について

 御指摘の審議会の在り方、教科用図書検定規則等の教科書検定の手続について、現時点では具体的な見直しを行っていないが、今後とも、教科書検定における審議の中立性、公共性、透明性が確保されるよう努めてまいりたい。