質問主意書

第168回国会(臨時会)

質問主意書


質問第四二号

「人間の安全保障」の観点からの国際貢献に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成十九年十一月一日

藤末 健三   


       参議院議長 江田 五月 殿



   「人間の安全保障」の観点からの国際貢献に関する質問主意書

 一九九八年のノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・セン教授は、テロ事件への対策について「文明の衝突」といった単純な枠組みでなく、教育、貧困・飢餓対策といった多角的な分析をすべきだと指摘している。
 このような中、我が国は、「人間の安全保障」の概念の下、アフガニスタンの人々に対して多くの支援を行ってきた。我が国はアフガニスタンに対して累計一三〇〇億円のODAを行いその実績は世界一位である。また、現在も非政府組織に所属する日本人など五十名以上がアフガニスタンに滞在し、医療・教育面でのアフガニスタンの国民の生活の安定化に直接貢献している。
 そこで、以下質問する。

一 私は、軍事的な面からのテロの解決よりも、我が国が提唱する「人間の安全保障」の観点から、我が国は全力を挙げてテロの根本的な解決を図るべきと考えるが、このような我が国の「人間の安全保障」の観点からの国際貢献について国際的に広報・普及を行っているのか。内容を具体的に示されたい。

二 同様に、今後の活動についても内容を具体的に示されたい。

  右質問する。