第154回国会(常会)
答弁書第一七号 内閣参質一五四第一七号 平成十四年四月十九日 内閣総理大臣 小泉 純一郎
参議院議長 井上 裕 殿 参議院議員中村敦夫君提出米のカドミウム汚染に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 参議院議員中村敦夫君提出米のカドミウム汚染に関する質問に対する答弁書 一について 米のカドミウムの含有状況に関する情報については、米の安全性と米に対する国民の安心を確保する上でも、正確かつ積極的に公開することが重要であると考えている。 このような観点から、農林水産省においては、毎年、米に含まれるカドミウムの調査を実施しており、その結果、食品衛生法(昭和二十二年法律第二百三十三号)に基づく食品、添加物等の規格基準(昭和三十四年厚生省告示第三百七十号)において定められている販売等が禁止される値である一・〇ピーピーエム以上のカドミウムが検出された場合には、その米が収穫された市町村名及び検出数値を公表するとともに、一・〇ピーピーエム未満のカドミウムが検出された場合においても、調査対象者等から了解を得られた限りにおいて、市町村名を公表しているところである。 二について 国連食糧農業機関及び世界保健機関合同の食品規格委員会(以下「コーデックス委員会」という。)では、現在、食品中のカドミウムの許容量について検討が行われているところであるが、我が国としては、これに積極的に参画しているところである。 農林水産省においては、平成九年産米及び平成十年産米を対象に実施した調査結果を基に国内産米に含まれるカドミウムの濃度別分布状況表を取りまとめ、平成十二年八月三日に、コーデックス委員会食品添加物・汚染物質部会において検討資料の作成を担当することとなったデンマーク政府に、これを提出している。 なお、当該濃度別分布状況表は、同部会にも同年七月三十一日に別途提出している。 三について 平成九年から平成十三年までに生産された米について農林水産省が実施したカドミウムの調査の結果は、別表のとおりである。 なお、別表に掲げる調査のうち、 1 「平成九年産米及び平成十年産米濃度分布調査」、「平成十年産米特定地域調査」、「平成十一年産米特定地域調査」及び「平成十一年産米一般地域調査」におけるカドミウムの濃度が一・〇ピーピーエム未満の米の調査対象市町村名及び検出数値 2 「平成十二年産米重点調査」及び「平成十三年産米重点調査」におけるカドミウムの濃度が一・〇ピーピーエム未満の米の検出数値 3 「平成十二年産米要請調査」及び「平成十三年産米要請調査」における調査対象市町村名及び検出数値 については、調査対象者等から公表の了解を得ていないため、答弁は差し控えたい。 別表一 別表二 1/2 別表二 2/2 |