質問主意書

第109回国会(臨時会)

質問主意書


質問第一五号

パーキンソン病患者の対策に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和六十二年九月十八日

喜屋武 眞榮   


       参議院議長 藤田 正明 殿


   パーキンソン病患者の対策に関する質問主意書

 今日、医学の進歩、発達は驚くべきものがあるが、反面難病と言われる病気は、年々ふえる傾向にある。特に難病中の難病と言われている神経難病の「パーキンソン病」患者も毎年ふえており、患者並びに家族の苦悩がいかに深刻なものであるか、察するに余りあるものがある。
 歳月と共に除々に治つていくよろこびではなく、年と共に次第に進行して病の苦痛と闘いながら、患者家族は必死になつて、患者と共に苦痛と闘つている。
 ところで時折新聞ニュース等で、パーキンソン病の新薬開発とか、脳移植成功が報道されているが、現実に患者たちの苦しみを和らげてはいないばかりか、ますます病状は進み、生活は苦しくなつていくばかりである。パーキンソン病患者は、難病患者であつて、同時に身体障害者であるために二重のハンディを背負つており、その改善対策は緊急中の急務であり、国としても、速やかに対策を講ずべきものと考える。
 よつて、次の諸事項について質問をする。

一 パーキンソン病の研究の現状について示されたい。

二 パーキンソン病患者の福祉政策については、どのように考えているのか。

三 国、公立の全ての病院に神経内科を設置すべきだと思うが、どうか。

四 特定患者の治療研究費を増額すべきだと思うが、その検討はなされているか。

五 パーキンソン病における補助剤投与は、せめて四週間延長すべきだと思うが、どうか。

六 特別障害者手当の適用範囲を拡大すべきであると思うが、その計画はあるか。

七 ステージによる、治療研究費を差別すべきでないと思うがどうか。

  右質問する。