第103回国会(臨時会)
答弁書第一七号
内閣参質一〇三第一七号 昭和六十年十二月二十日 内閣総理大臣 中曽根 康弘
参議院議員秦豊君提出OTHレーダーに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 参議院議員秦豊君提出OTHレーダーに関する質問に対する答弁書 一について OTHレーダーについては、先般、政府が決定した中期防衛力整備計画において、今後、検討の上、必要な措置を講ずることとしているものである。 二から四まで及び六から十までについて 防衛庁は、装備の最新の動向について常に関心を有しており、OTHレーダーについても、洋上防空等を考える際に有効ではないかという観点から一般的な検討を行つてきているが、いまだ検討の成果を申し述べる段階にはない。 五について 御指摘のようなことはない。 十一から二十までについて OTHレーダーは、短波を利用して、遠方の目標を探知、追尾する二次元ドップラー・レーダーであり、一般にその探知範囲は、約千キロメートルから約三千キロメートル程度であると承知しているが、その性能等の詳細については、今後、検討すべき問題である。 二十一、二十二、二十五から二十九まで及び三十三から三十六までについて OTHレーダーについては、中期防衛力整備計画において、その有用性等に関し検討の上、必要な措置を講ずることとしており、御質問の諸点も、今後、検討すべき問題である。 二十三及び二十四について 太平洋地域における米海軍のOTHレーダー配備計画の具体的内容については、承知していない。 三十から三十二までについて OTHレーダーについては、中期防衛力整備計画において、今後、検討することとなるが、いずれにしても、我が国の防衛力整備は、飽くまでも我が国の防衛のために行われるものである。 |