質問主意書

第102回国会(常会)

答弁書


答弁書第五八号

内閣参質一〇二第五八号

  昭和六十年七月九日

内閣総理大臣 中曽根 康弘   


       参議院議長 木村 睦男 殿

参議院議員黒柳明君提出次期支援戦闘機(FSX)国産化構想等に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員黒柳明君提出次期支援戦闘機(FSX)国産化構想等に関する質問に対する答弁書

一及び二について

 航空自衛隊の現有支援戦闘機F-1の後継機(以下「FS-X」という。)については、現在、防衛庁において、機種選定に必要な基礎的データの収集作業等を実施しているところである。
 今後、この成果を得た後、具体的な機種選定作業に入ることになろうが、現時点においては、その具体的な見通しについて申し述べる段階にない。
 なお、具体的機種選定作業に当たつては、米軍との間の互換性をも含めた各種の面から幅広く検討したいと考えている。

三について

 FS-Xの国内開発の技術的可能性については、先般、防衛庁技術研究本部がその検討状況を中間的に取りまとめて航空幕僚監部に回答したところであるが、同本部は、現在、経費面も含め、更に検討を進めているところであり、御質問の事項について具体的に申し述べる段階にない。

四について

 FS-Xの機種選定については、専ら我が国防衛上の必要性という観点に立つて、飽くまで我が国の自主的判断に基づき行うべきものと考えている。