質問主意書

第102回国会(常会)

答弁書


答弁書第一〇号

内閣参質一〇二第一〇号

  昭和五十九年十二月二十八日

内閣総理大臣 中曽根 康弘   


       参議院議長 木村 睦男 殿

参議院議員黒柳明君提出中曽根総理訪米に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員黒柳明君提出中曽根総理訪米に関する質問に対する答弁書

一について

(一) 米ソ両国が実効ある具体的な軍縮を進めていくことは、国際社会の平和と安全にとつて極めて重要なことであり、政府としては、今般両国が、新たな軍備管理・軍縮交渉を行うことにつき合意したことを歓迎し、その実質的な進展を期待しているところである。
(二) 我が国としては、今後とも日米間で緊密な連絡を保つとともに、西側諸国の結束を図りつつ、米国の交渉努力を積極的に支持していくことが重要であると考えており、かかる立場から、来る日米首脳会談に臨む所存である。

二について

(一) 政府は、現在の国際社会の平和と安全が核を含む抑止力により保たれているという現実を踏まえれば、核兵器の廃絶という究極的目標に向けて、実効ある具体的な核軍縮措置を着実に積み重ねていくことが肝要であると考えており、国連の場においてもかかる基本的立場を踏まえ、従来より、核軍縮促進のために積極的な努力を行つてきているところである。
(二) 軍縮に関する国連総会の決議については、右の基本的立場に立ち、個々の決議案の内容、実効性、安全保障上の意味合い等を勘案し、自主的に投票態度を決定してきているところである。